料理の味付けとして普段利用する機会が多い胡椒ですが、胡椒の種類でも高血圧予防に肝心なミネラル分の摂取量が違うのをご存知でしょうか。
今回は調味料の胡椒について成分量や料理時のポイント、胡椒の小ネタをご紹介。
調理で使う量は少しですが、白と黒で含有する成分が衝撃的に違います。日頃から意識して使うだけでも、その差は大きいです。
こんなに違う。白胡椒と黒胡椒の成分比較
黒胡椒の少しパンチの効いた辛味が苦手という方もいるかも知れませんが、白胡椒と比べると出来れば黒胡椒を使う方が高血圧予防に有効と言われる、カリウムやカルシウム、マグネシウム等のミネラル分が豊富です。
白胡椒と黒胡椒の成分グラフと成分表は以下です。
各成分(100g) | 白胡椒 | 黒胡椒 |
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エネルギー | 378 kcal | 364 kcal | 炭水化物 | 70.1 g | 66.6 g | ナトリウム | 4 mg | 65 mg | カリウム | 60 mg | 1300 mg | カルシウム | 240 mg | 410 mg | マグネシウム | 80 mg | 150 mg | リン | 140 mg | 160 mg | 鉄 | 7.3 mg | 20 mg | 亜鉛 | 0.9 mg | 1.1mg |
カリウムは白胡椒の21倍。カルシウムは1.7倍。マグネシウムは1.8倍。同じ胡椒でも大きく成分量が違っています。
調理で使う頻度の多い調味料。白から黒に変えるだけで、普段の摂取量に変わってきそうです。
手軽に使える黒胡椒。こんな料理に一振りパラリ
黒胡椒の成分が白胡椒より有効なのはお分かりになったと思います。調理での使い方は白胡椒と至って変わりません。白胡椒の代わりに黒胡椒を使ってみてはどうでしょう?
ただ白胡椒と比べ特有の辛さがあるので、気になる方は調理によって、使うシチュエーションを考える事も必要かも知れません。
出来上がった目玉焼きにひと振りかける。いつも塩コショウや醤油、ウスターソースなどかけて食べる方もいるかと思いますが、少しだけ量を抑えて、その補助の調味料として黒胡椒を一振り。
炒めもので塩コショウは付き物ですが、黒胡椒を使うだけで、ミネラル分を白胡椒より多く摂取することが可能です。
サラダで使うドレッシングに黒胡椒を入れてパンチを効かせ、ポテトサラダの仕上げに黒胡椒を振りかけるのも良いかも知れません。
好き嫌いがあるかも知れませんが、スープやカレーの仕上げに黒胡椒を一振り、餃子の調味料のお酢と胡椒という取り合わせがありますが、ここで使う胡椒を黒胡椒に変えるのも個人的には有りだと思っています。
白胡椒と黒胡椒のちょっと小ネタ
ちなみに白胡椒と黒胡椒は同じ木から取れる胡椒の実。実が完熟する前に収穫して乾燥させると黒胡椒、完熟した果実を剥がして乾燥させると白胡椒となります。
調味料の黒胡椒のまとめ
・白胡椒より黒胡椒の方がミネラル分は豊富。
・カリウムは白胡椒の21倍。カルシウムは1.7倍。マグネシウムは1.8倍。
・白胡椒と同じように調理で使える手軽い調味料。
・白胡椒よりパンチがある辛味が特徴。癖があるので料理によっては利用を考える。