そもそも高血圧は何故、発症するのでしょうか。食生活や生活習慣が大きく影響していると言われますが、どのような原因が影響するのかを、正しく理解することで対策を考えることが出来ます。

知っておきたい予備知識。高血圧を引き起こす8つの原因」でも紹介した通り、大きく分けて8つの原因が起因していると言われますが、どのような事が体内で行われているのか、もう少し深く掘り下げてご紹介していきます。

血中のナトリウム濃度の調整による血圧の上昇

高血圧=塩分摂取による原因」というのが一般的に有名かと思います。正確には塩分に含まれるナトリウムを多く摂取すると、血中内のナトリウム濃度を調整するために、喉の渇きを覚え水分補給を行います。

水分補給をした結果、ナトリウム濃度が高くなった血液に水分が取り込まれ、血液量が多くなり全身の血液中のナトリウム濃度を調整するため血液を大量に循環させ、抹消血管の抵抗が高くなり、血圧を上げる結果となります。
血中のナトリウム濃度の調整紹介

動脈硬化による血圧の上昇

動脈硬化とは老化により血管の弾力が失われ血管が硬くなってしまう場合や、若くても血管の壁に老廃物などが付着し血栓が出来て硬くなってしまう場合から起きると考えられ、弾力を失った血管を血液が全身を巡ると、血管がしなやかな動きができず、弾力ある血管の時のように血液が上手く流れず血圧が高くなると言われています。

また血栓が出来ると血管が狭くなり、狭い血管を血液が循環するため血圧が高くなると言われています。
動脈硬化による血圧上昇の仕組み

付着物(血栓)の要因となる高コレステロール高脂質脂質異常や、喫煙により血液が固まりやすくなる事が、動脈硬化を助長させると言われています。

血管の収縮による血圧の上昇

動脈硬化以外でも血管が狭くなる事があります。それは血管の筋肉が収縮すると血管の内側が狭くなり、血液の通り道が狭くなることで血液の通りが悪くなるため、血圧が高くなると言われています。これは後でご紹介する「カルシウム」や「マグネシウム」などのミネラルを摂取する理由にも関係してきます。
血管の収縮による血圧上昇の説明

如何でしたでしょうか?

「血中のナトリウム濃度の調整による血圧の上昇」「動脈硬化症による血圧の上昇」「血管の収縮による血圧の上昇」などの理由から血圧が高くなると言われていますが、しっかりと「血圧が上がる」メカニズムを把握しておく事も、予防を行う上で大切です。

血圧は老化以外に自分の生活環境の改善で予防できる点が多くありますので、これを機会に一つずつ理解を深めて血圧改善を行って貰えればと思います。

また今回ご紹介した原因以外にも肥満によって血液量が増加による血圧上昇もあります。そのため生活習慣や食生活の見直しが重要視されているのです。